母が家を建てるらしい!建築を担当するウィズワン住宅

先日、無事定年退職した母が退職金と慰謝料を使って家を建てることを決めたらしい。
「ウィズワン住宅ってとこなんだけど」と母は僕に語った。
建築関係には詳しくない僕でも、最近TVCMで放映されていると聞いたことがあるところだ。
母が家を建てることになった経緯についてだが、決定的だったのは父との離婚だった。
絵に描いたような熟年離婚に近い。
ただひとつ、父の浮気の証拠を母が探偵事務所を利用して収集して、本人に突き付けたという事実だけは、ふつうの熟年離婚とは大きく異なっているけれど。
前述の慰謝料というのも、離婚された父が母に支払ったものだった。
子供の僕からしてみれば、二人共いい年齢なのに、なんというか若い。
仕事も定年を迎え、浮気をしていた父ともすっぱり別れた母は、第二の人生を歩き出すに当って、長らく世話になって来た父が建てた家などではなく、また賃貸でもなく、一城の主として新築の家を建てるつもりなのだそうだ。
そこで、それに当って母が選んだハウスメーカーがウィズワン住宅というものだったらしい。

ウィズワン住宅のようなハウスメーカーについて

「将来のあんたの家にもなるわけだから、希望があるなら今のうちに言いなさい。
聞いてあげるわよ」と、とても男前に母は僕に言った。
聞いてあげるわよ、と言われても、お金を出すのは母だが、実際に家を建てるのは、そのウィズワン住宅の人たちだろう。
そんなに施工主の要望は通るものなのだろうか?そんな僕の問いを母は鼻で笑い、言った。
「ハウスメーカーと言っても分譲の建売なんかじゃないんだから、お客の要望は聞いてくれる。
そうして、プロとして一緒に家を造っていくものなのよ」だそうだ。
なるほど、僕には確かに、この年齢になるまで家を建てる現場に立ち会った経験はなかったし、仕事も建築や不動産とは縁遠い。
鼻息を荒くしている母には口が裂けても言えないが、僕には父が建てた育った家もあるし、将来的にも自分で家を建てるなんて考えは持ち合わせていなかった。
ウィズワン住宅へ入居する
つまり僕は、住宅の建設に関していえば、母と同じかそれ以上の素人だった。
「契約自体はまだだけど、ウィズワン住宅に決めるつもりだから、展示場見てきなさい」と母は言った。